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1986 島根県益田市出身
高瀬川の家
2018 竣工
敷地 出雲市
構造・規模 木造2階建
施工 (有)竹下美建
植栽 山恵舎(植吉)
玄関や足元から底冷えすることのないような住居にしてほしい。また、高瀬川沿いの道路に面して建築するため道路からは少し距離を保ち、川側に向けて緩衝となるような庭が欲しいという要望を頂いた。
全館を通して気温差を感じない仕組みを、予算・ランニングコスト・間取り・仕上げ素材・設備の組み合わせから依頼主、設計者、施工者の三者で何度も話し合いの機会を設け、検討していった。
設備は床下エアコンを採用し、特にヒートショックが懸念される洗面脱衣室を中心に、一階の居室に暖気の吹き出し口を設けた。
更に全熱交換機を併用し、熱の損出を抑え効率よく暖気が循環するシステムとした。
空気の循環が生かされるよう、一階と二階は階段ホールで緩やかに繋ぎ、間仕切戸を開けると全館一室となるような間取りとし、季節の良い時期には高瀬川からの風が南北に吹き抜けるような配置計画とした。
仕上げ素材は調湿・蓄熱効果を期待し、床は無垢材・内壁は漆喰塗り壁とし、住み手にも心地よく使い続けられるものを採用した。
依頼主の理解もあって、設備と自然素材の両者の良い面を生かした、心地よい省エネ住宅のモデルとなったと思う。





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